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2008年5月27日 (火)

四川大地震について(2)

先週のコラムで鉄筋コンクリートの建物の耐震性について、なるべく平易に述べたつもりだったのですが、難しくて飛ばして読んだというご意見も頂きました。大変、失礼いたしました。まぁ、それでも最後まで我慢して読んでいただいたことにとても感謝です。

こういった話というのは、どうしても専門的になってしまう・・・というか、自分が当たり前のようにわかっていることというのは、他人に説明するときに、よほど注意しないと、読んでいる方々には、理解不能といったことも起きかねないわけで、逆に、分かっている方々には、分かりきっていることをクドクド言うな!みたいに怒られるわけで、難しいですね。

ただ、私が申し上げたいことは、鉄筋コンクリートの建物に限らず、どんな建物でも、基本的に一度、出来上がってしまうと、内部が欠陥工事をしていたかどうか判定するのには、手間がかかるということなのです。つまり、どんな専門家でも、鉄筋コンクリートの建物にどのくらいの鉄筋が入っているのかは、外から判断できないのです。まして、一般素人の目からは、外見・・・例えばタイル貼りだとか、インテリアがどうだとか、そちらのほうにどうしても関心がいってしまいます。ましてその建物が新築だったとしたら、その建物のキレイさに目を奪われて、鉄筋の量みたいな一見、地味な内容については関心がわかないのではないでしょうか?

おから工事という言葉・・・私も初めて聞きました。この言葉、中国で建築基準を満たしていない・・・要するに手抜き工事を表現する言葉で、まるで建物が豆腐のおからのようになっていることから出た言葉だそうですが、非常に分かりやすい、一回聞いたら忘れない言葉ですよね。

日本でも最近、新築マンションの耐震偽装が発覚しました。もちろん、中国の崩壊した建物のように鉄筋がまったくといっていいほど入っていないほどではないものの、相当、ヒドイ建物だったわけで、今回の中国の地震における欠陥、手抜き工事は対岸の火事とはいえないはずです。

私は大学時代、先生から「建物はシェルターだ」と何度もいわれました。要するに、どんなことが起きても、建物の中にいれば安心だ、という建物を造らなければならないということでした。これは、雨、風はもちろん、様々な外敵がいても、さらには百年に一度、起きるかどうか分からない大地震などの災害にも、安全な建物を、建築に携わる者は絶えず意識していなければならない!という戒めでした。考えてみれば、アタリマエですよね。ところが、この当然のことが、ともすればデザイン優先とか、収益優先でないがしろにされている現実があると思うのです。

たまたま建物の中にいたから被害を受けた・・・なんてトンデモナイことなのです。この中国で発生した大災害を機に、日本でもこの際、もう一度、国民みんなで知恵を絞って、建物の耐震性のチェックをする必要性があると思います。

来週はミャンマーのサイクロン被害について、述べたいと思います。

2008 05 27 03:51 午後 [日記・コラム・つぶやき, 経済・政治・国際] |

 
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