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2008年2月19日 (火)

永住外国人の地方参政権について(5)

先々週の最後に私は、国籍に関して血統主義で、二重国籍を認めず、さらには地方参政権を認めていない国は先進国では日本だけだと述べました。ちょっとこの部分を具体的に話しましょう。

血統主義というのは、世界のどこの国で子どもが生まれようが、親の国籍によって国籍が決まる主義で、以前は多くの国でこの主義が採用されていました。日本では1984年までは、血統主義、それも父系血統主義ということで、つまりお父さんの国籍により、子どもの国籍が決められていたわけです。例えば、生まれてきた子どものお父さんが、仮に韓国人であった場合、お母さんの国籍が日本だろうが韓国だろうが関係なく、子どもは韓国籍となるわけです。ところが、1984年以降は、生まれてきた子どもは両親のうちどちらかが日本国籍の場合、日本人となることになりました。

これとは逆に生地主義というのがあります。この意味は、その字の如く、簡単に言えば、両親の国籍がどうであれ、子どもが生まれた国の国籍になるということで、アメリカがその主義を採用しているのはとても有名ですよね。例えば、不法移民したメキシコ人の両親によってアメリカで生まれた子どももアメリカ国籍を持ち得てしまうわけなのです。

ということは、例えば、両親が日本人で、子どもをアメリカで生んだ場合、その子どもはアメリカ国籍を持てるわけで・・・もちろん日本国籍もですが・・・芸能人・・・それどころか今や普通の庶民でもわざわざ出産間際になってアメリカに渡航する例があるわけで、もちろん、韓国でも相当以前から、特に富裕層の間では出産をアメリカで行う場合が多々、ありました。
そうなると、世界のアッチコッチにいわゆる二重国籍・・・もし両親の国籍が異なる場合に、さらには、また別の国で子どもを生んだ場合、三重国籍となるわけで、このような重国籍をどう考えるのかという議論が、このグローバル化した世界のいたるところで沸き起こっているわけです。

私もビックリした例が、ペルーのフジモリ元大統領です。日本政府はフジモリ元大統領が、日本国籍があることを理由に、日本に当時、滞在していた彼をペルーに引き渡すことを拒否したのです。ということは・・・そうなんです!ペルーのフジモリ大統領は日本人だ!ということを日本政府、自らが認めたわけなのです。

このような重国籍者が日本にも1985年から2002年までを単純に合計するとナント!40万人に推計されていると国会で答弁されているわけです。
だからといって私は、血統主義や二重国籍を認めないことを改めろといっているわけではありません。本当に難しい問題が山積です。ただ、おそらく皆さんの周りでも普通のように外国人との結婚・・・国際結婚があり、そして、海外での出産が日常のこととして考えられている現実の中で、我が国もしっかりこの点について議論を深める時期になっているのではないでしょうか?

つまり、一体、国籍ってなんだろう?ということが、個人との関係、さらにはちょっと難しい言い方をすれば法的地位との関係において、我々自身が現実を見つめ、しっかりとした議論が必要だと思うのです。

来週はその点に関連して皆さんの身近にいる、そして誰もが日本人だと思っている外国籍の芸能人(有名人)についてもお話しましょう。

2008 02 19 07:18 午後 [日記・コラム・つぶやき, 経済・政治・国際] |

 
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