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2008年2月14日 (木)
韓国・南大門焼失!
4週にわたって永住外国人の地方参政権について述べてきましたが、この件、本当にいろいろな意味合いもあり、且つ重い話題ですので、今週は一回、お休みして、また来週から続きを述べたいなと思っています。
皆さんもニュースでご存知の通り、韓国の南大門という歴史的建造物が先日、放火によって完全に焼失してしまいました。この南大門という建造物は、本当の名前を崇礼門(しゅうれいもん・・・韓国語読みですとスンレイムン)といいますが、韓国の新聞によると「民族の魂が込められた韓国の象徴」と表現されるくらい極めて重要な建造物であり、韓国向けの旅行ガイドブックで載っていないものはない・・・というか旅行ガイドの表紙となるような、さらにはソウル市内中心部の林立する高層ビルの間にあっても、威風堂々とその存在を誇示できるだけの価値のある建造物だったのです。
さらにこの南大門はナント!韓国の国宝第一号だったのです。ちなみに日本の国宝第一号は広隆寺の弥勒菩薩像ですよね。この仏像を日本人で知らない人はいないくらい美しい仏像ですが、この南大門は韓国人にとってみてそれと同じ感覚だったと思います。600年以上も度重なる混乱や戦火・・・特に激しい朝鮮戦争の戦禍までもくぐり抜けたこの建造物が69歳の放火犯のたった1個のライターとハシゴ、それにシンナーの入ったペットボトル3本によって、わずか5時間で廃墟となってしまったわけで、韓国の人たちのショックは計り知れないものがあります。
また南大門の隣には、韓国最大のマーケットといわれる南大門(ナムデムン)市場があり、四六時中、人、人、人の賑わいが感じられ、その熱気とはうらはらに静かに横たわる南大門!というコントラストがまた、不思議な感覚を醸し出していました。
韓国、ソウルは当時、いわゆる城壁都市でしたので、人々はその外に出るためには門を通って出入りしなければなりませんでした。その為、門の周辺はいつも人々で賑わい、結局その脇に市(マーケット)が生まれるわけで、それがまさに現在、日本人観光客にもチョー有名な南大門市場となったのです。ソウルにはもう一つ有名な東大門(トンデムン)市場もありますが、その他にも西大門(ソデムン)市場など「門」が付く市場が多いのはそういう理由なわけです。
今回の事件は単に歴史的建造物が焼けたということだけではなく、それ以上にこの南大門にスプリンクラーどころか火災報知器までも備えられていなかったという文化財の保護に関する認識の低さに対する国民の怒りが爆発しているといっても過言ではありません。連日のように韓国のマスコミは木造の歴史的建造物を数多く保有する日本の例を挙げながら、火災などに関する保護の認識の違いを報道しております。逆に私達は、対岸の火事・・・というか隣国の火事だという他人事と思わず、この際、改めて人類共通の財産で、後世に確実に引き継ぐためにも、日本の文化財の保存状態と非常時の対応について改めてチェックをしていかなければならないと思います。一度、燃えてしまったものは「再建されたとしても、それは21世紀の建築物に過ぎない」(韓国メディア)なのです。ではまた来週。
2008 02 14 06:24 午後 [日記・コラム・つぶやき, 経済・政治・国際] |
